おなるくんのラブホ日記 0日目

こんばんわ。

おなるくんです。

三カ月の引きこもり期間、めんどくさい事を自分で引き起こし、

落ち込んだり、前向きになったり、不安になったり、不貞腐れたり、病んでみたり。

あーーやってらんねぇーよ。な毎日でしたが、

友人たち(●志ありがとう)に助けてもらいながら

沖縄からなんとか埼玉に帰ってくることができました。あーー長かった。

やっと自分の環境が整い始めました。

ずっと、どのように生きていきたいのか。何がしたいのか。ぼんやり考えていました。

FANZA→ネトフリ→漫画→ジョギング→うまい飯→YouTube→FANZA の

最高に楽しい、しっかりダメ人間のループを繰り返しながら。

 

やりたいことなんて、すぐなんか出てくるでしょ!

 

はい。出てきません!こんなの初めて!怖いです。自分が。毛布に包まりたいです。

答えがすぐ出ません。もういい歳なのに。

ただ、どうにかこうにか動いてみようと思い、夢中になれるアルバイトを探していました。

おなるくんとコックは止められないので、そっち方面で探していると、

ある日、ジョギングでスケベそうな熟女とすれ違い、なんかモヤり、

近所にラブホがあったのを思い出し(昔、姉が使用キモい。)

ふらっとコースを変えてみると、あるじゃないですか。張り紙。バイト募集の!

ラブホのフロント兼 調理 !

びっくりオレの職場じゃん!

徒歩圏内とすげぇー近すぎて、リスクを感じたのですが、無性にそのラブホが気になり、

ジョギングコースをそのラブホ主体に組みだしてしまう程、気になって仕方がない。

毎日、目の前を通ると、いるんですよ。真っ昼間から性を謳歌するアベックが!

一度気になるとどうしようもなくなる私は、「あ、だめだ。ここだ。」と小さく呟き、電話。

「今、アルバイトの募集はしてますでしょうか。」

「はい。担当の者に代わります」(ちょいS気味の女性多分50代)

なんでかわからないが、もう受かる気まんまんで。

中略

「じゃあ、面接しましょう!」(ちょっとお堅めの担当者)

「はい、実はタトゥーが入っているのですが。。。」

「あーーー、そう。どれくらい入っているんですか?」

「片腕と手の甲だけなんですが。」

「ハハッ。だけじゃないねー。それ。そうですかー。うち本社厳しいからなーー。」

(ええーーー、マジかよ。ラブホ対面じゃないじゃん。オレのかわいいやつだから。反社ぽっくないから。ええーー、ダメなのーー。)

「そうですか。お時間取らせて申し訳ありません。ありが…」

「まっ、でも面接してみましょう。」

「えっ、あ、ありがとうございます!」

「明日から休暇に入るから、もし履歴書の準備ができているなら今日面接しますか?」

「はい、2時間後お伺い致します。」

なんだよ本社って!髪型・ピアスOKって書いてあんじゃん!タトゥーも変わんないよ。

てか、大人でピアスのバイトの方がきついでしょ。えーー厳しいのーー。

テンションダダ下がりで、どうせ落ちるんだろうなーのまま、面接に向かいました。

「では宜しくお願いします。あーー、おなるさん、結構入ってるねー。」

「はい。」

(はいはいダメですね。そうですよね。自己責任です。しょうがないです。)

中略

(ちゃんと面接される。職務経歴やなぜ沖縄から埼玉に帰ってきたのか。なぜ沖縄だったのか。)

(あれっ、なんかいい感じだぞ。これ行けんじゃねー。)

「それ隠せるかな?」

「はい!もちろん隠せます。」

「わかった、ちょっと待ってて!」

私は人生初、ラブホのフロントの控室で出されたメロンソーダを飲みながら待っていると、

「おなるくん、隠せるならいいって!採用」

ということで、来週からの出勤となりました。

 

決まった途端、嬉しいはずなのになんか複雑な気持ちになり、途中のコンビニでビールを買い、

飲みながら(徒歩です)今までの事や今後のことを思い、なんかエモくなった次第です。

性欲がもろに渦巻く環境が、おなるくんやコックの活動するにあたり、どのような影響を及ぼすか楽しみだし、

不安です。おれ、そこまで変態じゃないからなぁ。まっ、でも、

全力で目の前の事を一つ一つ。

これだけを念頭に。

嫌なこともたっぷりあるんだろうけど、誠実に楽しんで仕事してみます。

では、またいつかの夜に。

 

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