
こんばんわ。
おなるくんです。
やっぱり変態にはなれなかった夜。
ラブホ勤めも終盤。
ずっと心のどこかで気づいていたこと。
私は真の変態にはなれない。
そして「やっぱり」と思わされたのが、この夜だった。
今回は、ラブホ勤めも終盤に差しかかった頃の話。
熟女社員と友人の言葉が、思いがけず背中を押してくれました。
ラブホのシフトも減り、熟女社員とのんびり話す時間もあとわずか。私はいつものように、
「熟女社員さん!ローションの空ボトル、家で捨てるの気まずいから、今度全部捨てていいですか?」
「相変わらずおなるさんは、オナニーばっかりね。」
「またおもちゃ?ほんと信じられない。」

「もうすぐお店やるんでしょ!ちゃんとしなさい!」
いつもみたいに笑いながら言うその声に、
どこか寂しさも混じっているように感じた。
普段は冗談ばかりの熟女社員だったけど、
その時ばかりは言葉の奥に温かさがあった。
まるで「ほら、もう行きなさい」と背中を押されているような。
これまでの事を思い出し、胸の奥がじんわり熱くなった。
ラブホのフロントで、思いがけず優しい気持ちに包まれた瞬間だった。
(コスプレ衣装のお届けを毎回、私に行かせてくれてありがとうございました。)
それでも、頭の中では「やっぱオレはアダルトBARなのかなー。」なんて逃げ道ばかり考えていた。
夢というより、ただの現実逃避。エロに隠れて、自分を誤魔化していただけかもしれない。
でも、本当は分かっていたんです。

“真の変態” にはなれないと、どこかで気づいていた。
だって、私の周りには埼玉スーパーアリーナの駐車場でオナニーする奴もいれば、
最終の新幹線の連結部分でバックで突かれながら、
通過する駅の人と目が合うかどうか楽しんでたって。奴もいる(女性)
私はどうやっても、ああいう領域には踏み込めない。
だからこそ、残された道でどう生きるのか。
地元で、私にできることは何か。
その問いだけは、いつも頭から離れなかった。
そんなある日、友人の焼鳥屋で飲んでいた時のこと。
焼き台の煙の向こうから
「おなる、コックなんだから鶏でなんかメニュー作ってよ!」と一言。
冗談かと思ったが、真剣な顔をしていた。
その目が妙に胸に残って、帰り道でも頭から離れなかった。
数日後には夢中で鶏料理を調べ、レシピ化して送り返した。
すると友人は笑いながらこう言った。
「それ、自分でやんなよ!協力するから!」
それが、友人なりの「早く自分の道をやれよ」という合図だったんだと思う。
「えーーー、ちょー優しいんだけど。」
完全に背中を押されてしまった。

あらためて思った。「やっぱオレ、料理好きなんだ。」
頭に浮かんだのは、沖縄の米軍基地時代に米兵に大人気だったチキンウィング、チキンテンダー。
(あ、これだ。絶対ハマる!沖縄のタコライスもやろう!)
こうして、フライドチキンとバーガーを柱にした
“パーラー的なテイクアウト店”を作ろうと、決めた。
熟女社員の言葉も、友人の優しさも繋がって――
気づけば、逃げ道じゃなく本気で『自分の店』を考えていた。
「よし、やるぞ。」
あ、やっぱ、今日のオナニー終わってからにしよう。
ではまたいつかの夜に。






